人気ブログランキング | 話題のタグを見る

instagramやtwitterで日々流している美容情報を定期的にまとめアップすることにしました。リアルタイムで情報キャッチしたいかたはスマホでinstagramまたはtwitterのtwi_tkmkをフォローくださいませ ( 渡辺佳子 )


by tekumaku_w

95,96年になにがあったか

さて、話を元に戻します。

95,96年の美容界にいったい何が起こったか!!

それはメイク革命

私がつかんでいる当時の情報から正確に分析すると、92年ごろまでは、ニッポン女子のメイクはそれまでと同じ、新色を目の上や唇に塗ってみせる昭和化粧でよかったのです。昭和化粧はパウダーファンデのマットな白肌に、濃い系の口紅を塗り、それにあわせた新色シャドウをまぶたに漠然と塗る。これが基本でした。

濃い系の口紅はそれだけでかなり顔の中で主張しますから、当時のメイクはまず、口紅ありき。口紅の色を中心に、どうしたらその口紅が最も映えるかというバランスでシャドウを塗っていたので、今見ると、シャドウを塗っていながらも、アイラインもマスカラも使っていたはずなのに、目元の印象が非常に弱い。

弱いといえば上品ですが、正直、なんとなく間が抜けてるんですね。ぼやけてるといいますか。それで印象が弱いのです。そのぶん目周りでは眉が太くて、かろうじて強い口元とのバランスをとっていたと思われます。

当時の女子にアンケートをとって「無人島にひとつしか化粧品を持っていかれないとしたら何を持ちますか?」って聞くと、100%が口紅という回答でした。

「これがアメリカ人になると全員マスカラなんだって! へーえ 不思議」

なーんて当時いってたものでしたが。今でしたら若い人は100%マスカラって答えるんでしょうか? 私は今だったら眉ペンシルかな。

余談が入りましたが・・・

ところがそこで93年ごろから、スーパーモデルブームとともにベージュ口紅化粧が伝えられます。これこそがメイク革命の引き金となったもの。スーパーモデルの彫深の顔には自然の凹凸がついてるから、色味のないベージュ口紅をつけてもカッコよく決まるけど、これをそのままニッポン女子が真似るとどうなるか。

当時おじさんたちに指摘されたように「今日はどうした?機嫌が悪いのか?」

ええ、余計なお世話で、最先端モードは常に理解されないものですけど、今にして思えばこれは核心ついてます。口紅をベージュにかえただけでは、日本人のフラットな顔では、めっちゃ不健康かつ不機嫌、ついでに、バブル崩壊で今みたいな株安・土地安の不安定なご時世を反映した不景気顔になるだけだったんですね。

そこでメイクの常識を1から、いや0にご破算で願いまして、全く違う観点から顔作りの勉強をする必要があったのでした。その混乱期が93年94年。奇しくも自民党が初めて野党に落ち、細川連立内閣ができるも、「やーめた」といって辞任。政局が混乱を極めていた時期と不思議に重なっていたのです。


(つづく)
by tekumaku_w | 2008-10-09 13:10 | おすすめ美容