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by tekumaku_w

ラブリーすぎる鳥獣戯画

本日はミッドタウンのサントリー美術館で催されている「鳥獣戯画がやってきた」展へ。
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鳥獣戯画は京都の北の山中にある高山寺に伝わる絵巻ですが、以前、仁和寺で桜を見てからバスではるばる訪問した高山寺にあったのはレプリカで、ガッカリしたことがあり、今回は絶対本物をみにいこうと思っていたのでした。ちなみに高山寺は日本で最初にお茶が伝わったといわれている場所の1つ。寺内にネコの額ほどの茶畑があり、いまも新茶の季節には茶つみが行われています。

さてはて本物の絵巻と対面した感想は・・・今回は絵巻の4つ、甲乙丙丁の4つともに展覧なんだけど、いつも目にするかえるやうさぎやさるの活躍する絵巻は甲なんだーと発見。えらい昔の、しかも紙に描かれたものが、21世紀のいまになってもこうして残っているだけでもすごいのに、まぁ、うさぎやかえるやサルの表情のラブリーなこと! 

国立新美術館のこけら落としのニッポンのアート展(みたいな展示 正確なタイトルでなくてすみません)で、鳥獣戯画こそ、ニッポンアニメや漫画の元祖みたいなことが書かれていて、なーるほどと思ったのですが、こういう身近な動物を素描して擬人化し、人間のおばかっぷりを風刺するというのは、まったくマンガの元祖だなーとしみじみ。

最もウケたのは、宮中の行事である弓の大会を、うさぎチームとかえるチームがやっていて、宮中では矢がマトを射たときには、知らせとしてのろしの火があがったそうなんですが、鳥獣戯画ではなんと、きつねが自分のしっぽに火をぼぅぼぅともして知らせてるんですよ。かわいすぎる! チームプレーだから矢をうつ担当のかえるやうさぎ以外のかえるくんとうさぎちゃんはそれぞれの陣地に腰おろして見守ってるわけなんだけど、それがまた楽しそうでかわいすぎる。ちなみに彼らの的はハスの葉っぱなんですよー。

そのほか、引っ張り合いや、シカにのってるうさぎだかかえるだかに向かって川の水をひっかける悪サルとか、岩の上から後ろ向きにジャンプ&ダイブしてるうさ子とか・・・いつまで見てても飽きませんねー。

その他、展示内容はこの絵巻を誰がかいたのかというさまざまな説の検証とか、絵巻の本来の姿はどうだったのかという研究とか、絵巻を巡る周辺情報で構成されてました。

あとヘッドホンでは美術館の建物についても説明が入るんだけど、サントリーらしく、床はウイスキーのタルに使われるホワイトオーク材を使ってるんですってよ。

しかし今日見た絵巻は甲乙丙丁4巻とも前半部分のみ(11月26日まで)11月28日からは後半部分の展示に入れ替わるそうなので、またいこうかいかないでもいいか。ちょっと微妙ですが、今日のところは、見に行ってよかったなーというところ。

水曜から土曜は20時まで開いているの。私も仕事を終えてからいったのですが、夜の時間帯はゆっくり落ち着いて見ることができてお薦めかも。ただし入館は終了の30分前まで。今後11月23日の祝日も20時まで開館だそうです。日月は18時まで、火曜休館。

英語のヘッドフォン説明や英語版の図録もありますので、海外の友人にも勧められますよ。
なにしろニッポンのお宝=国宝ですのでね。予習復習に役立ちそうなただいま発売中の美術手帖の特集では、しりあがりさんも登場しているらしいです。
by tekumaku_w | 2007-11-09 20:11 | 発表会だより