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by tekumaku_w

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【ナジェルさんのお話〜後編〜】
(前の投稿からの続きになっています)


ところで、ジョー マローン ロンドンの香りの特徴は、思いがけないものとの組み合わせ。過去にもスイーツだったり、紅茶だったり、お花だけでなく意外性のあるものを香りで表現してきました。
そこでナジェルさんのお話が続きます・・・

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「今回、私がピオニーとあわせたのは
『スエード』なんです。

スエードは革でありながら、ほのかなバルサム(樹液)の香り
も含んでいて、そういう新しさを今回は取り入れてみようと
思いました。それに、セシル・ビートンがイギリスの
舞踏会を撮った写真には、女性たちがみなスエードの長手袋をしている姿が写し出されていますので、そこからも今回のクリエーションのイメージとの一貫性が出るのでよいかしらと思いました。

専門的なことを言えば、スエードは、ある方向になでると第二の肌のような滑らかな質感ですが、
逆方向になでると弾力性を感じませんか? 私はそのスエードの質感がピオニーに力強さを加えてくれるとも思ったのです」

すごい、すご~い。香りがとてもイメージできるお話ですね!058.gif

「調香そのものはシンプルですが、今回もその他にいろいろな
素材が含まれていますよ。たとえば、トップノートに
ジューシーでサクサクした感じが嗅ぎとれますか?
もし、それが感じ取れたら、それは赤リンゴなんです。


それからムスクも入っています。香りにおいてムスクというものは、ふんわりとお花のように開いたスカートの形を下で支えているペチコートのような役目をしてくれるものです。見えないけれども香りに重量感を出してくれるという意味でムスクは似たような存在なんですよ。」


もちろんジョー マローン ロンドンといえば香りのコンバイニング。
複数の香りを重ねてまとうことで新しい自分だけの香りにする。
また空間も含めて香らせることで香りをさらに楽しめる、という提案
はみなさんももうご存じだと思います。

そのほかにもうひとつ、日本に何度かいらしているナジェルさんが今回、編み出した香りづけの楽しみ方は・・・

扇子に香りをつけて楽しむことだそう。

「日本の夏は暑いので扇子を持ち歩いている方が多いですよね。
そこで扇子に香りづけをしておけばあおぐたびに楽しめますよ。私は今回これを日本で発見したので、もちろんこのアイディアを
パリに持ち帰ります」

扇子に香りづけをする習慣は昔からありますが、どれも同じような香りですよね。確かにこのピオニーの香りが扇子から漂うのは新鮮かも!

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日本ではシャクヤクとして親しまれているピオニーは、
フランスには別の種のピオニーがあるそうです。
日本でシャクヤクといえば「立てば芍薬」、と、
美しい人の立ち姿にたとえられる花ですが
フランスではそういうイメージはなく、

「普通にお庭に咲く花というイメージでしょうか。
ただ、女性らしさの象徴としてとらえられているのは確かですね」と。

「イギリスにはイギリスのピオニー、フランスにはフランスのピオニー、
日本には日本の、中国には中国のピオニーがあります。どの地域にも
それぞれのピオニーがあるということは、それぞれの地域にそれぞれの
女性の特性(フェミニニティ)が存在する
ということにもつながるのでしょうね。」

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とても奥深い、ピオニーとイギリス文化への考察と、香り作りの現場
についてのお話でした。

【memo】
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ピオニー & ブラッシュ スエード コレクション
すべて8/23発売予定

コロン 30mL 7875円

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コロン 100mL 14500円
ホーム キャンドル 200g 8925円など


お問い合わせは:
ジョー マローン ロンドン 03-5251-3541
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by tekumaku_w | 2013-07-07 10:32 | 美容界だより
Jo Maloneから8/23に発売になる新しい香りについて。

今回は調香師のクリスティーヌ・ナジェルさんが来日し、
新しいフレグランスの創作の背景についてお話してくださいました。それがとても興味深い
内容で、この新しい香りを試す前に知っていると、さらに香りへの
理解が深まると思うので、シェアしたいなと思って。

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クリスティーヌ・ナジェルさんはパリをベースに活動している
調香師さんで、2009年からジョー マローン ロンドンのパフューマー
の一員としてフレグランスを手がけてきました。

毎回、新しい香りを創作するにあたっては、ジョー マローン ロンドンの
チームから、情報をたくさん与えられ、そこから独自に発想して
香りを調香するのだとか。

今回のイギリスに関わる伝統や歴史的な情報のひとつは、
イギリスの舞踏会をテーマに撮影していたセシル・ビートンの話
彼が撮影した素晴らしいドレスの話など、

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まるでおとぎ話のような世界を教えてもらったのだとか。

そしてそのレクチャーの後で、具体的に与えられたテーマは、
「ピオニー」という花の香りを作ることだったそう。

ピオニーにはさまざまな種類がありますが、日本ではシャクヤクが
ピオニー種のうちのひとつ。

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以下、ナジェルさんのお話をできる限りそのままお伝えしますね。




「私がJo Maloneの香りを調香するときに心がけていることは、
シンプルさを基本にしながらも、シンプルであるからこそ、
質感やディテールを大切にしたいということです」


ピオニーには天然の花からとられたエッセンスは存在しない
のです。エキスを抽出できない花の1つなのですよ。


天然香料が存在しない、そこが難しいところ。
私にできることは、実際のピオニーの花の香りを何度も何度も
嗅ぐこと。そしてそこから
鼻と感性と記憶を総動員して
香りを再現する

というクリエーションになるのです」


「イギリスのピオニーは1年で数週間しか咲きません。
ですからその期間でピオニーの香りをとらえるのは、とても
難しい。でも幸い、ジョー マローン ロンドンのチームは
私に時間の猶与をくださったので、私は2年越しでピオニー
の香りを体感し、イメージを膨らませて創造することが
できました。ピオニーの香りははかなくてシンプルではあり
ますが、よく観察して感じてみるとパウダリーな部分も、
スパイシーな面も、ローズに似たような要素もある
のです」


このあたりの分析はさすが、たくさんの賞を受賞している
優秀な調香師さんです。



(以下、後編に続く・・)










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by tekumaku_w | 2013-07-05 17:01 | 美容界だより