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by tekumaku_w

この服にはこのメイクを〜イヴ・サンローランのメイクアップルックの巻〜

8/7本日発売になるクレアの連載「ニッポン美容解体新書」でイヴ・サンローランのボーテを少し掘り下げて研究してます。


サンローランファッションのアーカイブが持っていた意味。サンローランのクリエーションの裏側にあるもの…など、メイクアップの色からでもわかる彼のめざしていたものといった周辺事情などまで調べてまとめてみました(図録解読×2、単行本×1、ファッション本×1くらい読破、ふぅ)



サンローランのお洋服クリエーションは、オートクチュールではすでに60年代に代表的なルックを発表し、70年代になるとプレタポルテであるリヴゴーシュが世界的に大流行し…というように、いまの若いみなさまはもちろんご存じない…どころか、いいオトナである私でさえ物心ついていないうちに最盛期を迎えていました。ですのでその創作が当時の社会に与えた衝撃!といわれてもいまひとつピンと来なくて当たり前なのですが、だからこそそのあたりから解説しようと思いまして。



彼は単にお洋服を作っただけでなく、女性たちに自由を与えたともいわれています。それは代表作であるタキシードで、女性のイブニングの装いの範囲をロングドレス縛りから解放したこと。男子の、しかも土臭い探検家が着るものだったサファリジャケットを街で着るセクシーなイケてるお洋服に仕立て直したことなどなど。彼のこの革命的なファッションは、当時、社会に進出していこうとしていた女性たちの動きとぴったり重なり、近代の女性たちの気持ちを代弁するものでもあった。だからこそあそこまでサンローランルックは、ブームとなったのです。



というような背景解説から、さてそれではボーテは私達に何をもたらしてくれたのか?というお話へとつながりますので、ご興味ある方はぜひお読みになってみてくださいね。


イヴ・サンローランのボーテはY(イグレック)という香りの創作から始まっています。Yはイヴの頭文字ですね。このイグレックの発売が何と今から50年前。今年はボーテ創作の50周年アニバーサリーイヤーでもあるのです♪


だからこそ、今年、サンローランが創作したお洋服のアーカイブから、イメージや色の着想を得たアイカラー(クチュール クルール パレット)が発売されているわけなんです。クレアではいくつかのアイカラーを取り上げて、その色がどういうファッションからイメージを得ているかの謎解きもしています(これは比較するととても楽しいですよ♪♪)



口紅とファンデーションといった化粧品クリエーションのスタートは70年代後半から始まっていましたが、お写真にあるような「メイクアップルック」という、このお洋服を着るにはこの顔にして欲しい!というイヴ様からのお達しが出るようになったのは1981年のことです。



今回のリサーチでルックをいくつも発掘しましたが、今回ご紹介するこのルックは1986年のもの

この服にはこのメイクを〜イヴ・サンローランのメイクアップルックの巻〜_b0286136_1433636.jpg



ご覧のように、アニマル柄のお洋服を着た時のメイクアップ提案です。サンローランワールドではアニマル柄のことを「フォーヴ」と呼んでいます(獣という単語ですね、フォーヴィズムのフォーヴ)ので、フォーヴルックと呼ぶものです。



左上が1986年秋冬に提案されたフォーヴルックのためのアイシャドウで、当時はアイシャドー パウダー デュオと呼ばれていました。色はブラウンがかったゴールドと焦げ茶の組み合わせ。リップは鮮やかなレッド。

そしてその下にあるのが、今年発売された2014年版のフォーヴ、クチュール クルール パレット No2なのです。新旧2つのフォーヴルック♪おもしろいですよね。


サンローランのメイクアップルックのアーカイブについては、かなり素材を集めましたので、また代表的なものをブランド研究としてシェアしていきたいと思っています。お楽しみに058.gif






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by tekumaku_w | 2014-08-07 10:31 | ブランド研究