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by tekumaku_w

NYいち有名 (*.*)> なハンバーガー屋の正体・その2 

ここから読み始める方へ

このバーガー屋に関しては、(その1)から読まないと話がつながらないので、ここをスルーしてまず(その1)を読んでからここに戻って下さいね。


さて、パーカーメリディアンは56丁目の6Aveと7Aveの間にあります

(NYの番地というのは碁盤の目に道が走っているので、店が面している横通りの名前とそのエリアが縦にどの通りとどの通りにはさまれているかという表記をして店のあるブロックを特定させることになってます。実際、番地を言われるより 56st between 6 Avenue & 7 Avenueといわれたほうがわかりやすい)


フランス系のモダンホテルなので、白っぽいクリーンな印象です。実は10年前くらいの最後のNYで泊まったことあり。カーネギーホールに近いし五番街のヘンリベンデルあたりにも出やすいので便利だった覚えが。当時はここと提携してる会社の人にとってもらったレートで確か150ドルとかの値段が出てたと思うのですが、いまはそんな値段ありえません(っていうか10年もたってるので当たり前なんですが)


それはともかく、現地にて、カメラマン曰く

「このロビーのどこにそんな店があると思う? 最初ぜんぜん見つからなくていろんな人に聞きまくったよ」

で、最終的に彼が見つけたバーガー屋への入り口というのは・・・レセプションのすぐ隣りの、まるで宿泊客のバゲージを一時預かりするバックヤードへの通路みたいな、しかし、ビロードの赤パープルのカーテンが高い天井から吊られ、奥へ進むにつれてツインピークスの世界に入っていくみたいな、不思議な空間だったのです。

で、ついた先のバーガー屋「もーちょうハンパないッス(DAIGO調)

なにがハンパないかというと、そのレトロっぷり! 昔のホームドラマに出てきた系の、これぞバーガー屋って感じ。そのレトロっぷりは、NYにまだこんな店が残ってるの〜!?って心底ビックリするほどで、ついつい笑いが出ちゃいます。しかも場末じゃなくモダンな白いホテルロビーの奥って環境にあるわけで、その落差。

それはたとえていうなら、浅草のはずれにめっっちゃ昭和な、しかも戦前からやってるんじゃないかって喫茶店を見つけた感じ。でもその場所が浅草じゃなくて、そこそこイケてるホテルのロビーに見つからないように隠されてたのを発見しちゃった、って感じなんですよ。そりゃー驚くでしょ。

しかもそんなわかりにくいところにあるのに、店内満席でバーガーを買うキッチンの一角から長い行列が入り口まで伸びてました。もう14時近いっていうのにです。店内はバーガーの焼ける匂いと煙でモックモク。バーベキュー大会してるみたい。

列に並んでいたら奥のレトロな向かいソファ席があいたので、席を確保しつつ、Sちゃんが並ぶ。待つことしばし。Sちゃんがバーガーとフレンチフライを持ってやってきました。「うぎー、注文にも作法があってそのとおりにしないとおこられるのよー」。みんなが並んでる先のカウンターを見ると、注文とる担当のお兄ちゃんは、ものすごい盛り頭を手編み系の毛糸のキャップに押し込んでるといういでたち。

こういう盛り頭に手編みーキャップスタイルは、ブルックリンならわかるけどここはマンハッタンのパーカーメリディアンの中でっせ〜! ほんとにここってタイムスリップ&エリアスリップ。カーテンの向こうに一歩足を踏み入れた途端、完全にワープしちゃう感じ。


さて、ようやくありつけたバーガーの味は、なんというか、アメリカ人の得意な「戸外でBBQした肉の味」。BBQ好きなら嬉しいと思う。私は今でこそ肉はあまり食べないけど昔はバーガー大好きでしたんで、ちょこっとSちゃんのをかじらせてもらい、そのレトロアメリカンな味を堪能しました。そしてここ、実はフレンチフライがめっちゃ美味い。

飲み物は、身体によいハーブティなどあろうはずもなく、スプライト系の炭酸をちょっと飲む。養生食とは対極のめっちゃアメリカンなランチですけど、たまにはいいよね。っていうか郷にいれば郷に従え。レトロにワープしたらレトロを楽しめ、ですわ。


食べ終えてまたカーテンとカーテンの間の細い路地を10歩くらい歩いて出る3人。ちゃんと現実に戻れるのか、ちょっと不安にさえなる。でもちゃーんとそこには、入ったときと何ら変わりのない静かでスカした白っぽいホテルのロビーが広がっているのでした。

ここに出てきてしまうと、いままでいたあの空間はなんだったんろう?と思えてきます。 夢みてたのかなーとふりかえると、つきあたりの壁(店はそのつきあたりの右に入り口がある)の上に、ほかほか湯気の出てるバーガーを示すイエローと緑のネオンチューブでできたサインが。。。

相当イカシてますでしょ。

後日、情報提供者のKちゃんに聞いたらなんと実際に行ったことはないとか。「すぐさま行かないといかんよ、あそこ見てないと正しいNYコーディネイターとはいえないよ」と口々に勧めまくる私たち。

NY通を自称するならここは一度行っとかないといけません。NY通でなくてもバーガー好きなら行っとかんと。いや、バーガー好きでなくても普通のレストランに飽きたら、いえいえ、普通のレストランに飽きてなくても、みなさん、お誘い合わせの上、異次元の世界を見つけてみてください。きっとNYのいい思い出になることでしょう。


PS:そこまで勧めるなら写真とってこいよ、って話ですよね。実際、撮影を試みたんですが、昼なお薄暗い店内(ええ、自然光入りませんの)であるうえに、デジカメのつたない記録力では、ここの持つ異次元感を表現できなかったのでやめました。あまりにも存在感のある被写体の前ではデジカメ程度の機能は意味を持たないんですね。っていうか先入観なく、みなさん自身でこの異空間を直接体感していただきたいっていうのもあり、(本当は細かい描写もしないで、場所だけアップして行ってね、で終わりにしたかったんですが、それだとNYは遠いんで、行かれない方にはつまらないし)いろいろ考えた末、あえて文字で説明のみとしました。NYから帰る深夜便に乗る前、もう少し時間があれば3人でまた行ってしまうところでした。それくらい引きのある店です♪


あっ

店名書き忘れてました。その名もBurger Jointって店です。むろん席の予約なんてできません。早いモノ勝ち。朝11時から営業でっす。
by tekumaku_w | 2008-07-21 09:07 | eating