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by tekumaku_w

その道のプロの話

映画界のプロである友人に会いました。

この人は映画をプロデュースしちゃうくらいだから、映画のことならなにを聞いても即答してくれる生き字引なの。毎年行ってる5月恒例のカンヌ映画祭「今年はいつから?」と聞くと「16日ごろパリ入りかな」というので「それっていつもよりスタート遅くない?」と聞くと

「ダビンチコードのせい」

との返事。

つまりフランスとしてもジャンレノにオドレイトトゥが出てるしルーブルが舞台にもなってるから、オープニングにはよいだろうってことで、ダビンチコードが今年のカンヌ映画祭オープニング映画に決まったのだそうで、それで 

カンヌで世界初公開 そして間髪入れずに全世界公開

という流れにしたいために、ダビンチコードの世界封切り直前の週末にあわせて逆に映画祭の開会を合わせたちゅーことらしいのです。ふむふむ

これでホントは19日に世界同時公開の予定だったダビンチコードはカンヌにて17日世界初公開となりましたとさ。

                          


「で、今年のカンヌ映画祭の目玉は?」と聞くと
ブラピ主演の「バベル」という映画だそうで、バベルはバベルの塔のバベル。アメリカ、メキシコ、モロッコ、日本が舞台という壮大なスケール。あの混み入ったストーリーが複雑に絡み合っていた映画「21g」の監督だから、さぞ大変な話なんでしょう。日本の役所広司氏も出演してるのだって。

役所さんといえば「うなぎ」でカンヌのパルムドール受賞作の主演男優となって以来も、「ユリイカ」でも作品が受賞。カンヌに好かれる人っているんですよね。監督ではデビッド・リンチやコーエン兄弟や、最近ではベルギーのダルデンヌ兄弟もそうだけど、ウォンカーワイも、結構ひいきのひきたおしされてる監督の1人。今年はひいきついでに、そのウォンカーワイが審査員長です。

カンヌの賞って、以前の「華氏911」の受賞を審査員長のタランティーノが決めたといわれてるように審査員長の権限がとても強い。だから毎年毛色の違う作品や監督が受賞する。そういう意味ではアカデミー賞よりも私はおもしろいと思うんですね。それと芸術は政治の影響を受けるべきではないというフランスらしい反骨精神がいまも(ちょっとだけど)残っているところ。

                    


フランスといえば例の「新入社員を2年内に解雇できる」法律騒動。すごかったですね。パリ市内もストの嵐。日本ではあまり報道されなかったのですがパリ在住の友達から

「去年の暴動は郊外だけだったけど、今回は本物の貴族が住む7区でさえ車を壊し、車内から強奪、炎上、、、 」とメールがあったほど街中、しかも、閑静な左岸の住宅街まで騒然としていた模様。先日、首相が法律を撤回したため落ち着いたようですが、40万人がデモってすごいことですよね。フランス革命ってこうして起こったんだろうなぁ・・・と思ってしまいました。さすが闘う民衆の歌が国家になってる国です。


                  


さて、話をカンヌに戻しますと、コンペには、先のバベルのほか、ソフィア コッポラの「マリーアントワネット」日本からは「誰も知らない」の是枝監督の「花よりもなほ」が出品される・・・といわれています。(注)正式なコンペ参加作品のセレクションは20日に公表だそうで、調べてみたんですが、まだネット上でもひっかかってきません。正確な情報はもう少し待たないとわからない模様 


ですが、先走って話しを進めると、「花よりもなほ」は時代劇で主演は岡田准一くんと宮沢りえちゃん。「この2人だから〜見てるだけでやっぱ美しくていいわけよ しかもフランス人が好きそうな仕上がりになってる」とはプロの弁。私も上記HP見ただけですが、なんだかおもしろそうな内容ですよね。

だけど審査員長は香港人のウォンカーワイだからなぁ さてどうなるやら。まだまだ先のことなのにすっかり興味津々となったのでした!
by tekumaku_w | 2006-04-13 21:04 | 発表会だより